うちの旦那氏。

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【今週のお題】「あつがなついぜっ!」夏映画は『ピンポン』で決まりな件について

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残暑お見舞い申し上げます、いいちこです。

今回は、今週のお題としておすすめの夏映画について書きます。

 

 9月に入り学校や仕事も通常通りはじまったことに加えてここ最近は肌寒い日も多かったりして、体感としてはもう夏終了のような感じ。。

でも、この作品を見たら嫌でもまた夏がやって来ますからご安心を。

と、いうことで私がおすすめする夏映画はズバリ…

『ピンポン』!!!

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作品情報

監督

曽利文彦

脚本

宮藤官九郎

出演者

窪塚洋介

ARATA

中村獅童

サム・リー

大倉孝二

夏木マリ

竹中直人

主題歌

SUPERCAR

「YUMEGIWA LAST BOY」

公開年

2002年

作品時間

1時間54分

あらすじ

卓球をこよなく愛し、勝つことに絶対的な自信を持ちながら天真爛漫で気分屋のペコと、“卓球は暇つぶし”と公言するクールなスマイル。

二人は幼なじみで、小さい頃から近所にある卓球場、タムラに通っていた。高校生になった二人は共に片瀬高校卓球部に属していたものの練習にはまともに参加しない毎日を送っていた。

そんな二人が対戦すると必ずペコが優位に立つ。しかし、日本卓球界の星と期待された過去を持つ卓球部顧問・小泉はスマイルの才能に目を付け、執拗に指導しようとする。

しかし、クールが信条のスマイルはそんな小泉の熱血指導を拒絶するのだったが……。

(出典:Yahoo!映画)

 

 本作は『鉄コン筋クリート』などで知られる松本大洋の漫画『ピンポン』の実写映画作品です。脚本は『池袋ウエストゲートパーク』や『あまちゃん』などを手がけた売れっ子脚本家で知られるクドカンこと宮藤官九郎、監督は今年12月公開予定の『鋼の錬金術師』で監督をつとめる曽利文彦監督です。ざっと俳優陣の顔ぶれを見ても分かる通り、なかなかクセの強い作品です。いや、なかなかとかではなくかなりクセが強い作品です。でも、このクセの強い俳優陣だからこそ松本大洋作品の登場人物を演じられているんだなというのが分かります。

 

今回のお題に答えるにあたって夏映画って何かあるかな~と考えていた時に脳内で「あつがなついぜっ!」というペコのフレーズがポンと出てきたので久しぶりに『ピンポン』を見ました。見返した時は意識していませんでしたが見終わった後に放映から15年という月日が経過しているのを知って驚き!15年前を全く感じさせない面白さがあります。ちなみに、「あつがなついぜっ!」はペコが試合会場の外でラムネを飲んだ直後の一言。

 

『ピンポン』は漫画、映画、アニメと作品化されていますが私は映画しか見たことがありません。アニメ放送時に友人に「絶対見た方がいい!!」と豪語されていましたが、結局まだ見ておりません。。レビューを見る限りだとアニメは漫画の雰囲気に近いそうですよ。と、いうことで私は映画しか見てないので、純粋に映画の感想を交えながらおすすめポイントをお伝えしていきます。

 

スポーツ作品が苦手でも楽しめる

私はスポーツ題材の作品が苦手です。単に私が学生時代にほぼスポーツをせずゲームばかりして過ごして卒業後も陽の光を浴びて元気に身体を動かすことに苦手意識を感じてるからなのですが。

 

はじけ飛ぶ汗!

悔しさで滲む涙!

チームメンバーとの熱い友情!

優勝目指してひた走る!

 

…もう、これら全てと無縁だったが故にまったく感情移入が出来ません。でも、『ピンポン』は違います。ピンポンっていうからには卓球をやってるシーンが大半を占めているわけなのですが、全く飽きがこない構成になっています。その理由としては、普通の卓球の試合じゃありえないようなアクロバティックな演出があるからです。冒頭にペコが叫ぶ「アイキャンフラァァァイ!!!」はこういう意味でもあるのかな、ってくらいペコが飛んで球を打ち出す姿はもはやアクション映画のそれといっても過言ではありません。もう清々しいくらいピョンピョコ飛びます。ペコ以外の選手のありえないショットもなかなか見物です。彼らが繰り広げる試合を固唾をのんで見守っているといつの間にか自分も作中の登場人物の1人になって試合会場にいるかのような気持ちになります。

 

江ノ島というロケーション

舞台は夏の江ノ島。片瀬江ノ島駅の改札を出てすぐ目の前にある弁天橋から物語は始まります。作中ではペコとスマイルが江ノ電に乗っていたり、海岸沿いを歩いたり…と、江ノ島を訪れたことがある人は「あぁ~ここか!」という景色がたくさん出てきます。

 

実際、江ノ島って綺麗ですが観光客向けの道をそれてみると海風にさらされて錆びてるちょっと年季が入った家屋があったり、ちょっと入るのが怖いな…と思うような場所もあったりします。超個人的な印象にはなりますが、夏には耳につくくらい鳴くセミの声をバックに猫がそういった場所から物憂げな顔をしてこちらを見ているのを見かけると「そうそう、これが夏の江ノ島だよ…」って感じがします。キラキラしているというより、ちょっとアングラなんですよね。

 

そういったアングラな江ノ島のシチュエーションの描かれ方が秀逸なために昔ながらの卓球場、格ゲーの筺体が並ぶ古びたゲームセンターや落書きで汚れたトイレ等で起きる出来事すべてが本当に江ノ島で起きているかのように感じられました。作品を見終えた後には江ノ島に行ったら登場人物の誰かしらを見かけそうなワクワク感があります。

 

 ライバル=忌むべき敵ではない

 スポーツ作品にはつきもののライバルが本作にも登場しますが、その全員の心情が細かに描写されていることで主人公ではない誰かが勝っても負けても納得してしまいます。各々が抱える苦悩や不安、積み重ねてきた日々が痛いほど分かるので勝敗が決まってほしいようで決まってほしくない気持ちになります。ライバルだから悪いヤツというのがほぼ皆無です。天才であっても努力しなければ普通に負けたり、でもどんなに努力をしてもやはり越えられない壁があったり、たとえ才能があっても誰かを想う気持ちからその才能をわざと出さなかったり…と、スポーツ作品ではありますがどんなことにも通じるような大変奥が深い内容が描かれています。

 

最後に 

 本作では、夏の大会での一幕からその後の結末まで描かれていることで、邦画お決まりの「この後のことは鑑賞者のご想像にお任せ」というものがありません。そんなところが私としてはまたお気に入りのポイントです。見終わった後に落ち着くところがあるとやっぱり安心します。スポーツ作品が苦手…という方も登場人物たちが物語の端々に見せるコミカルな立ち回りを見ているだけであっという間に引き込まれてしまうこと間違いなしです。

 

そして、主題歌であるスーパーカーのクリアなサウンドは必聴です。私が人生において唯一、購入した映画のサントラが『ピンポン』なのは、スーパーカーの曲に惚れこんだからでした。音楽についてあまり詳しくはありませんが、聴いているとようやく時代が彼らの音楽に追いついてきたんじゃないかなぁという感じもします。

 

私は「Amazonプライムビデオ」で見ましたが調べてみたところ、「Netflix」でも配信されているようなので会員の方は是非この機会に、『ピンポン』をご覧ください。

それでは、本日も最後までお読みいただきありがとうございました! 

 

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